2、げんまんて何?

普通の会社の普通の休憩室。

今日も普通の会社員、波野と只野が雑談しています。

 

波野人「お疲れ!!」

只野人「お疲れ様。」

 

波野人「あのさ!約束する時の『ゆ~びき~りげんまん♪』てあるでしょ?」

只野人「うん。」

波野人「あの『げんまん』ってどういう意味なんだろ?」

只野人「Google先生に聞けば?」

波野人「・・・面倒くさい。しかも、只野君なら知ってそう。」

只野人「人をなんだと思ってるの?」

波野人「雑学が得意でテンションが低い会社員。」

只野人「君と比べればテンションは低いだろうね。でも、雑学は得意というほどではないし、そもそもどんな評価だよ。」

 

波野人「まぁいいじゃん!!で、げんまんて何??お願い!教えて!只野先生!」

只野人「・・・・・・・・・。」

波野人「知らない??」

只野人「・・・拳に万と書いてげんまんって聞いたことある。」

波野人「何それ!?北斗の拳とかに出てきそう!!」

只野人「拳で1万回殴るって意味みたいだよ。」

波野人「・・・指切り拳万。拳万の前の指切りは?」

只野人「昔、遊女が好きになった男に自分の気持ちが偽りのないものだってことを示すために、小指を切って贈ったって話に由来するって説があるみたいだね。」

波野人「・・・重すぎる。・・・愛だけでいい。」

只野人「君に贈る人はいないと思うから大丈夫だと思う。」

波野人「確かに独り者ですけど・・・。え?てことは、ゆびきりげんまんって・・・。」

只野人「約束破ったら、指切った上に拳で1万回殴るってことなんじゃない?」

波野人「しかも、針千本飲ます・・・。」

只野人「うん。子供とかがやってるのを見ると可愛らしいけど、実は洒落にならない罰則を設けてる・・・ってことだよね。」

波野人「指切断・・・。パンチ1万発・・・。針千本飲む・・・。」

只野人「命にかかわるレベルだね。」

波野人「うん。内容がヘビー過ぎる・・・。」

 

只野人「しかし、なんで急にげんまんの意味なんか気にしてるの?」

波野人「よく飲みに行くお店のお姉ちゃんに毎週必ず行くからね!って、言ったら指切りさせられたもんだから。」

只野人「今週は行ったの?」

波野人「まだ。」

只野人「明日から残業ラッシュで休みないでしょ?」

波野人「うん。」

只野人「それでも行くの?」

波野人「いや~、、、さすがに行く元気ないかな。」

只野人「そのお姉さんに指切り拳万の意味教えに行こうかな。」

波野人「・・・やめて。代わりに何かプレゼント求められそうで怖い。」

 

只野人「プレゼントがいい?それとも、ひでぶかあべしがいい?」

波野人「・・・どうせやられるならせめてトキにやられたい・・・。」

 

只野人「さて、仕事仕事。」

波野人「そうだね。」

 

只野人「お疲れ様。」

波野人「お疲れ!!」