1、ブログを書きたい

普通の会社の普通の休憩室。

今日も普通の会社員、波野人と只野人が雑談しています。

 

波野人「お疲れ!」

只野人「お疲れ様」

波野人「ブログって稼げるのかな?」

只野人「書くの?」

波野人「やってみようかと思って」

只野人「ふ~ん。何を書くの?」

波野人「僕の日常とか」

只野人「そんなものに誰か興味あるの?」

波野人「・・・・」

只野人「・・・・」

 

波野人「いや、意外とウケるかもしれないじゃん!」

只野人「君の日常なんて、ほぼ家と会社の往復だけでしょ?何か面白いネタでも?」

波野人「・・・自販機で買ったコーヒーの賞味期限が切れてた。とか?」

只野人「・・・どこの自販機?」

波野人「納品で行った片田舎の、営業してるか微妙な店の前」

只野人「そんなとこで買うからでしょ。どのくらい切れてたの?」

波野人「約半年」

只野人「味はおかしくなかったの?」

波野人「なんか納豆みたいな臭いが鼻に抜けた」

只野人「なんで飲むかな」

波野人「こういう味なのかと思って・・・」

只野人「体は何ともなかったの?」

波野人「気持ち悪いような気がしただけで、意外と平気だった」

只野人「大した胃腸をお持ちで・・・」

 

波野人「それはともかく、そんなネタならあるよ」

只野人「ブログのタイトルは胃腸自慢?」

波野人「腐ったもの食べた自慢したいわけじゃないってば!」

只野人「ふ~ん・・・。まぁ、やってみれば?」

波野人「うわ~・・・。興味なさそう・・・。」

只野人「興味を持つポイントがない」

波野人「ブログで稼ぐためには読者が必要なんだし、まずは君が読んでよ」

只野人「嫌です。」

 

波野人「てか、どういう仕組みで稼げるのかな?」

只野人「広告載せてクリックしてもらえたらとか、そっから商品が売れたらとか?」

波野人「え~?じゃあ、商品の宣伝しなきゃ稼げないの??」

只野人「その前に、まずは人が興味を持つようなブログ書くこと考えたら?」

 

波野人「いや、短期間でパッと稼げるようになりたい!」

只野人「君が物凄く有名人で、人が欲しいと思う技術とか知識を持ってればいけるんじゃない?」

波野人「・・・」

只野人「特に何も持ってないでしょ?」

波野人「・・・うん。でも、有名人で知識あったらなんで稼げるの?」

只野人「そういう人のブログなら有料でも読みたい人たくさんいるでしょ」

波野人「知識を教えてあげるってこと?」

只野人「知識とか、考え方とか、生き方とか」

波野人「それいいね!!」

 

只野人「・・・君のことは別に知りたくないけどね」

波野人「・・・」

 

只野人「でも、最近はSNSとか、動画投稿サイトとか情報発信するにしても色々あるから、本当に稼ごうと思ったらやり方も色々あるんじゃない?そのやり方を売って稼いでる人達もいるって聞いたことあるし」

波野人「やり方を売る?」

只野人「うん。稼ぎ方教えます。みたいな」

波野人「そんな方法あるの!?」

只野人「まぁ、簡単に稼げます。みたいなのは怪しいのも多いと思うけど」

波野人「それどこに売ってるの?」

只野人「君何のためらいもなく怪しい情報に飛びつきそうだよね」

波野人「楽して稼ぎたいもんね~♪」

 

只野人「・・・・・・・で、ブログやるの?」

波野人「ブログよりも楽して稼ぐ方法を知りたくなった」

只野人「君らしい結論をありがとう」

波野人「いえいえ、どういたしまして♪」

只野人「・・・」

波野人「さて、納品行ってきます!!」

只野人「山の中の自販機に気を付けて」

 

波野人「お疲れ!!」

只野人「お疲れ様」